エギング|3kg超に近づく3大キーワード

2016/06/15
総合 テクニック
この春に野中さんがキャッチした3700g。胴長はなんと50cm!

文=野中功二

今シーズンの傾向

こんにちは。6月に入り、梅雨入りした地域も増えましたが、皆さん釣果はいかがでしょうか? 私のホームエリア(伊豆)では、昨年は5月半ばから水温が17~18℃と上がり出し6月半ばに18~20℃前後に変動、6月後半からは20℃台で安定し7月に突入の経緯をたどった年でした。今年は5月前半から17~19度と水温が安定して期待が持てるかと思いましたが、4月の高水温により藻の生育があまり良くなく、またC(東偏大型)海流の影響もあり外洋では高水温なのですが沿岸では18~19℃と水温の状況で安定していません。また良いタイミングで海が大時化となり海水温が下がったり、底荒れしてしまうことも多くありました。

 

6月の展望

春シーズンの不調の原因のひとつは、イカが回遊するルートが少し沖に変わったことが影響していると考えています。イカは岸から少し離れたいわゆるセカンドブレイク沿いを回遊し、ベイトがショアに寄るタイミングで岸沿いのブレイクに接岸しているようです。そのため、5月中旬などにバタバタと3kgアップや2kgアップが釣れたりしています。ただ、それが長続きしないのが今年の傾向といえそうです。しかし、今後は水温も上がりますし、ここに来て藻の生育も著しく上向いています。そのため私は6月の春シーズンの最後には釣果が上向いて来ると予想しています。

 

【キーワード1】意外性が結果を生む。「藻場」は○○を攻める

さて、ここからこの時期のアオリイカの狙い方について解説していきたいと思います。今回は春イカの動き・特徴を踏まえ、3つのキーワードを用意してみました。まず春イカと聞いて、皆さんが思い浮かべるのが「産卵行動をする藻場」かと思います。私のホームではホンダワラやアマモ、カジメが、そうした藻場を形成し、アオリイカの自然の産卵床となります。中でももっともベーシックな産卵床となるホンダワラは海面付近までワサワサ生えていることがありますが、狙い目はそ根元付近にあります。表層はワサワサなウィードエリアも実は根元はスカスカで、この時期のアオリイカはそこにいることが非常に多くあります。そこでホンダワラに集まるイカを狙うときはウィードポケットや切れ目にエギをフォールさせたり、底付近までフォールさせステイさせたりしてアタリを待つことが効果的です。もちろん根掛かりのリスクはありますが、勇気を出してフォールさせると意外と良い結果が出ることがあると思いますよ。アマモ帯については、アマモの上をダートとステイのテンションフォールで誘うのが基本です。もちろんポケットにはステイ時間を多くしてフォールさせるのも良い結果が生まれます。追尾してきたなら竿を立て気味にして水平移動させるのも良いでしょう。

 

【キーワード2】鉄板ポイント「産卵場へのルート」の見つけ方

ふたつ目のキーワードは春イカの「ルート」についてです。他のシーズンと同様、親(春)イカも潮に乗って湾内等の産卵場所に入って来ます。産卵場所に入ったアオリイカはやがてペアリングし産卵行動に入りますが、ペアリング状態のアオリイカがエギに反応することは稀です。そのため、この時期はペアリングする前、つまり産卵場所に入って来るルート上のアオリイカを狙うのが効果的なのです。産卵場所となる藻場の潮上に立ち待ち構えることになりますが、イカの入って来る潮向きと方向にはポイントごとに癖があります。右からの潮が良いとか、藻の切れ目があるので正面から入って来て右に抜けるなど、ポイントにより良いルートが異なります。そのため、ひとつの方角からではなく、多方向からポイントを攻めてみるとよいでしょう。そうすることによって「この潮の流れならあのルートが良い」など、時合いが分かるようになり、釣果も上がってくると思います。

 

【キーワード3】モンスターは「サイトフィッシング」で捕る!?

産卵等で湾内に入って来るイカ・入ったイカは朝のマズメに藻場等に浮いている(目視できる)ことが多々あります。また夕マズメもスクールで目視できる場合もあります。この時期、アオリイカはシャローの藻場に産卵しにくるのはもちろん、ベイトを追って入ってきたり、ごく普通に回遊してきたりします。そのためこの時期のイカは目視でき、サイトフィッシングで狙うのに最適な時期でもあります。狙い方は特段普通のサイトフィッシングと変える必要はありませんが、この時期は思わぬ大型のアオリイカが掛かったイカを追尾してくることも少なくないので、掛かったイカに墨を吐かせないようイナシて寄せます。そして追尾して来たイカが離れていくタイミングで掛かった烏賊を取り込み、追尾してきたイカが離れた方向にキャストしテンションフォールさせると簡単にエギを抱いてくれることが多々あるので試してみてください。

 

以上3つのキーワードをもとに春イカ釣りの解説をしてきましたが、これからが春イカ本番というエリアも多くあると思います。暑い日も多いですが、皆さんもよいサイズを釣って春シーズンを締めくくってください。

 

野中功二
おそらく伊豆エリアで年間を通して一番エギングをしている人。豊富な経験とスキル、情報網を持ち、有名プロアングラーからも絶大な信頼を寄せられる。伊豆烏賊人(いずいかんちゅ)所属。

 

使用タックル
[ロッド] ゼスタ|アサルトジェット92クラウドサーフ
[リール] シマノ|バンキッシュC3000SDH
[ライン] デュエル|アーマードF+ Pro0.8号
[リーダー] デュエル|TB CARBON 2.5号
[エギ] デュエル|EZ-Qマグキャスト
[エギ] デュエル|EZ-Qキャスト ラトル
[エギ] デュエル|EZ-Qキャスト ランガン