4月のエギング|勝敗を分ける「3つのコト」

2016/04/01
総合 テクニック
「冬でもあり、春でもある」「冬でもなく、春でもない」季節の変わり目を、いかに攻略するか? 写真は野中さんが締め切り直前にキャッチした2kgアップ。

文=野中功二

現在の状況と今後の見通し

だいぶ春らしい陽気の日が増えてきましたが、皆さん釣果はいかがでしょうか? 私のホームの伊豆では、3月後半から水温が安定し始め、現在では15~16℃ほど。水温の下がり出しが遅かったこともあり、昨年までの季節パターンが後ろにずれ込む感じになっています。ただ、良いサイズは出ており、単発ではありますが3月前半〜後半には1000〜1600gが上がっており、私もこの記事がアップされる直前に2kgアップをキャッチしました。3月後半は黒潮の影響で比較的高い水温で推移していましたが、ポイントとなるような湾奥の場所ではアオリイカの好む「高水温で安定」という状況にはなっていません。黒潮の分流が当たっているわけではいないので本調子にはもう少し遠いと考えています。春の海に早変わりと言いたいところですが、まだ冬のパターンを引きずった冬と春の端境期的な釣れ方です。ただ、沖の磯では水温が17℃ほどあると漁師も言っていましたから、アオリイカもそろそろ接岸の準備態勢に入っていると考えられます。

 

【キーワード1】「どっちつかず」「どっちでもある」季節の変わり目

ここからは4月のエギングメソッドについて解説していきたいと思います。今回も大きく3つキーワードを用意しましたので順に説明していきます。ひとつめは「シーズナルパターン」です。パターン化するのは良くないとも思っているのですが、大まかな傾向を理解することは釣果アップにつながるかと思い書いてみます。冬から春に移行するこの時期は「どっちつかず」あるいは「どっちでもある」微妙なシーズンです。冬=ナイトエギング、春=デイエギングと傾向を簡単に分けられますが、この時期は季節の変わり目にあたり、状況を見誤ると釣果が伸びません。これまでのシーズンはナイトゲーム中心でしたが、デイゲームの調査も必要になる時期となります。その移行にいち早く気づいたアングラーが良い結果を出すことも多くあります。また、先ほど「どっちつかず」という言葉がありましたが、ナイトゲーム(冬の釣り)でもデイゲーム(春の釣り)でも釣れない状況もあります。そんなときマズメに良い釣果が出るのもこの時期の特徴です。フラフラと接岸してくるアオリイカが堤防から届く範囲で朝夕のマズメ時にパタパタと釣れることがあります。

 

【キーワード2】水温は「上昇」ではなく「安定」を意識する

この時期の水温変化は黒潮が大きく関係します。これまで浅場での釣果があった水温は15℃台、15℃を下回ったり降雨等で水温が不安定になった場所でやはり釣果は激減してきました。現在の水温15〜16℃ほどですが15℃でも13℃でも水温が安定すれば釣れます。ただ、今後は15℃以上で安定していくと考えます。水温が安定しているポイントはやはり高確率で釣れます。高ければ釣れるというものでもありません。水温の安定と共にアオリイカは産卵する浅場に上がって行きます。私の地元では西寄りの風で水温が下がり、東寄りの風が吹くと水温が上がると言われていますが、それぞれの地域のそうした特徴を知っておくのもとても有効です。また、わずかな距離でも水温が大きく変わることもあるので注意が必要です。こちらの湾では13℃なのに隣の湾では15.5℃なんてこともありますから。これが2つ目のキーワードです。

 

【キーワード3】変化に目を向ける

これはフィールドに立ち、漂流物の動き、海藻の倒れている方向、生物の有無、鵜がいるかいないかなどの変化です。漂流物・海藻は潮の流れる方向を、生物の有無は海水温や海流を、鵜はベイトの有無を教えてくれます。これらの要素からアオリイカの回遊ルートはどうなのかがわかりますし、暖かい海水など入って来ていれば生物も活発になりますし、そこに鵜がいたなら間違いなくベイトも回遊してきている証拠になります。産卵を意識し始めるこの時期、アオリイカは捕食も意識すると考え、潮に乗って湾内などにベイトを追いかけ回遊してきます。ベイトの有無が分かれば、あとは潮流を読んでどのルートでアオリイカが回遊してくるか予測してエギをキャストします。

最後になりますが、私はこの時期によく効くエギのアクションは「横の動き」と「スローなフォール」だと思っていますので、ぜひお試しを。冬でも春でもない「どっちつかず」で「どっちでもある」この季節は、難しくもあり、また楽しくもあるシーズンです。ぜひ、皆さんもそんな4月のエギングを満喫してみてください。

 

野中功二
おそらく伊豆エリアで年間を通して一番エギングをしている人。豊富な経験とスキル、情報網を持ち、有名プロアングラーからも絶大な信頼を寄せられる。伊豆烏賊人(いずいかんちゅ)所属。

 

使用タックル
[ロッド] ゼスタ|クラウドサーフ90、ウィードコースト80
[リール] シマノ|バンキッシュ3000SDH
[ライン] デュエル| アーマードPro 0.6、0.8号
[リーダー] デュエル|エギングリーダー 2.5、3号
[エギ] デュエル| EZ-Qキャスト 3.5号
[エギ] デュエル| EZ-Qキャスト ラトル 3.5号  
[エギ] デュエル|EZ-Qキャスト ランガン3.5号
[エギ] ヨーヅリ|パタパタQ 3.0号
[エギ] ヨーヅリ|アオリーQ エースラトル 3.5号