岸からマダイを釣るのに知っておきたい5つのコト

2015/05/28
総合 テクニック
メソッドが徐々に確立され、専門に狙うアングラーも増えてきている。

ショアマダイの極意を渡邉長士が教えます

以前より岸から青物などに交じって釣れることがあり、3〜4年前からは外房エリアを中心に専門に狙うメソッドが確率され始めたショアマダイゲーム。徐々に認知されるにともなって、現在ではマダイ専門に狙うアングラーも増えてきている。5kgオーバー、中には10kgを超える大鯛が釣れるのもこの釣りの魅力だが、今回はその釣り方について渡邉長士さんにお話をうかがった。シーバスタックルがあれば狙える魚の王様。ぜひ皆さんも参考にしながら、実際にフィールドに足を運んでみてはいかがだろうか。

 

【ポインイト1】イワシありき。とにかくベイトを見つける

「この釣りの大前提がカタクチイワシの存在。岸近くまで接岸してくるマダイはイワシに付いていることがほとんどで、イワシがいないことにはマダイを専門に狙うというのはなかなか難しいです。なので、僕はとにかく海岸線を車で走って鳥山やイワシの群れを探すことから始めています。ちなみにマダイは日中でも問題なく釣れるので、朝や夕方にそこまでこだわる必要はないと思います」

 

【ポイント2】ワンドやスリット、船道が特に狙い目

「釣り場については、イワシが寄ったり岸に打ち上がったりしている場所であればどこでも可能性はあります。漁港や磯、サーフ、実際に様々な場所でイワシは釣れていますが、特に狙い目といえるのはワンドやスリット、船道。なぜかというと、こういった場所は岸に追い詰められたイワシが塊になりやすく、狙う場所を定めやすからです。たとえば岬状の場所にもイワシは寄りますが、そういった場所は魚の通り道でイワシが足を止める可能性も低く、またイワシが広範囲に散りがちで、それに付いたマダイに狙いを定めるのが難しくなるのです」

 

【ポイント3】シーバス、青物などと釣り分ける

「もっともイワシの群れを見つけても、そこにマダイだけが付いているとは限りません。多くの場合、ブリやワラサ、ヒラマサ、シーバス、ヒラメなども付いていることがほとんどで、この中からマダイを選んで釣るとなるといくつか知っておきたいことがあります。そのひとつがレンジを下げることです。シーバスや青物は表層にいるイワシを積極的に狙って追い回しますが、マダイはそれらの魚に襲われて弱って沈んでいくイワシを狙う傾向があるようです。そのため、僕はマダイ狙いのときはジグなどでレンジを下げて狙うことが多いんです。あともうひとつはリトリーブスピードです。青物やシーバスは速めのルアーの動きに反応しますが、マダイはそれほどアクティブな魚ではないのでリトリーブ速度はスローが基本になります」

 

【ポイント4】メタルジグ中心のルアーセレクト

「さきほどのレンジのこともあって、ルアーについて僕はメタルジグ(ダイワのファントムの28、40gなど)をベースに使っています。メタルジグの場合、テールにアシストフックを付けますが、マダイは後方からバイトしてくることが多いのでこのようなセッティングにしています。この他、水深の浅い場所ではミノーで食ってくることもありますし、バイブレーションが有効な場面もあります。注意点としては、マダイは歯が硬く顎の力も非常に強いので、フックはワンサイズ太軸のものに変えておくことをおすすめします」

 

【ポイント5】即アワセはNG。じっくり待ってからアワセる

「使い方は沈めて、スローにただ巻きして、また沈めて巻くというパターンでOKです。あとはアワセのタイミング。メタルジグを使う場合は特に、タイラバのようにガツガツガツと食ってきたあとにようやくロッドに負荷が乗ることも多いので、即アワせるとすっぽ抜けたり、フッキングせずにすぐバレたりすることもあります。ですので、じっくり待ってアワセを入れたほうがしっかり口の横(かんぬき)にフッキングしていることが多いです。引きについては青物ほどのスピードはありませんが、トルクはそれ以上と言っていいほどマダイの引きは強烈です。実際に僕もスプリットリングが伸ばされたり、ミノーを破壊されたりとバラシの経験も多数あります。ただ、決してバラシの多い魚ではないので、じっくり慎重にやり取りすれば大型でもキャッチできる可能性は低くありません。ぜひ皆さんもイワシの群れを発見したら、青物やシーバスだけでなくマダイの存在も意識してみてください。思いもよらない大物が上がるかもしれません。

渡邉長士
房総半島をホームにライトゲームからビッグゲームまで幅広く楽しむマルチアングラー。ダイワ、カルティバなどのテスターを務め、各種メディアへの露出も多い。村越正海さんもその釣りのセンス、釣りへの向き合い方を絶賛する若手のホープだ。