木村仁|メーターへの道 第7章

2015/04/01
総合 テクニック
遅れた稚鮎の遡上。クレバーな男はいかに困難な状況を打破したのか。

桜咲く季節に

寒かった冬も遠のき、季節は春へ移行し始め全国各地で桜が満開となりました。一年で一度、この春の時期にしか咲かない桜ですが、人々を魅了し心を和ませてくれますね。また桜が咲く時期は新たな出逢いが訪れる時期でもあり、それはシーバスアングラーの僕も少々当てはまる部分があります。

 

厳しかった3月

茨城県の冬は水温の低下、ベイトの減少によりショアからシーバスを狙うことが困難となります。僕のホームフィールドである那珂川水系では栃木県那須岳から雪代水が流れ込み、その冷水で3月の那珂川は水温8度から上昇することが無く我慢の釣りをしてきました。正直、3月は何度も釣行してシーバスを探し続けたものの、シーバスからの反応はゼロ(笑)。しかし、この「メーターへの道」にチャレンジするにあたり、この冬の釣りが厳しくなる事は予測していました。例年の僕ならメバリングで冬の釣りを楽しんでいる頃ですね(笑)

 

シーバスは稚鮎を追う。木村はそのシーバスを追った

しかしながら次第に春が訪れ、桜が咲くこの季節は毎年アフターシーバスが戻ってくる時期に入ります。この時期、マイクロベイトが岸際に溜まり始めますが、アフターシーバスが遡上する鍵となるのが稚鮎の遡上です。稚鮎が海から河川に遡上し始めると必ずアフターシーバスが稚鮎について遡上し始めます。3月は茨城でそのシーバスを追い続けましたが、茨城を流れる河川はどこも稚鮎の遡上が1カ月遅れていて、シーバスの遡上も遅れていました。ただ、今月は最後の最後にアフターシーバスに出逢うことができました。

 

メーターチャレンジに欠かせない川

今回は茨城県と千葉県の県境を流れる利根川でシーバスを狙ってきました。利根川はメーターシーバスやランカーシーバスが捕獲される大型河川。川幅が広くシーバスを釣るにはひたすら回遊待ちの釣りか居着き狙いとなりますが、僕はこの春のメーターシーバスを狙うには欠かせない河川のひとつと考えています。ただ、これがまたシーバスを釣るには一筋縄とはいきません(笑)。

 

久しぶりのシーバスについ笑みがこぼれた

何時間も利根川でキャストを繰り返したもののシーバスに出逢えなかった、そんな日なんてよくあるもの。この日も4時間投げ続けましたがシーバスからの反応は無い状況でした。心が折れて休憩しつつ何気なくサッっと投げた次の一投がシーバスに出逢えるなんて思いもせず、それが久しぶりに出逢ったアフターシーバス76cmでした(笑)。メーターシーバスにはまったく届かないものの、それでもシーバスという魚はアングラーを魅了し、苦労してキャッチしたシーバスを見るとつい笑みが溢れます。

 

必ずどこかにいる「メーター」との出会いを求めて

これから茨城の河川にアフターシーバスが少しずつ戻り始め本格的にシーズンインとなり今年もシーバスゲームで熱くなりそうです(笑)。きっとメーターシーバスも僕の知らないうちに河川を遡上し、何処かに潜んでいることでしょう。フィールドに通いロッドを振り続けていれば必ずメーターシーバスとの出会いが訪れると信じ、今年のシーバスシーズンを楽しんでいきたいと思います。

 

木村仁(きむらひとし)
いま最も注目される若手シーバスアングラーのひとり。1984年生まれ、茨城県在住。日々ランカーシーバスを追い、自己記録は102cm・11kg。本企画を通して人生2本目のメーターに挑む。愛称は「キムラックス」

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「メーターへの道」現在の最長記録:88cm

 

使用タックル
[ロッド] アピア|Foojin’R BestBower96MLX
[リール] シマノ|ステラ4000
[ライン] バリバス|アバニ シーバスPEマックスパワー トレーサー1号
[リーダー] バリバス|シーバスショックリーダー フロロ25lb
[ルアー] アピア|ドーバー120F
[ルアー] ダミキジャパン|ブルート130F
[ルアー] ダイワ|ショアラインシャイナー Z120F
[ルアー] シマノ|レスポンダー129F