春イカ|シーズン最後のビッグワンを獲る

2017/06/26
総合 テクニック
野中さんが仕留めたビッグワン。

文=野中功二

釣果を導く4つのキーワード

こんにちは。野中功二です。皆さん釣果はいかがでしょうか? 私のホームグラウンドの伊豆半島では、5月は赤潮も発生しあまりかんばしくない釣果が続いていましたが、6月に入る頃から16〜18℃と比較的安定した日が続き、1〜2kg後半や3キロ級のアオリイカも上がりだしました。いよいよ春の乗っ込みシーズン突入ということで、私も春らしい2350gのアオリイカを釣り上げることができました。産卵場となる湾奥のポイントは藻の生育状況にバラツキがあり、まだアオリイカの姿を多くは確認できていないです。ただ、今後は高水温で安定すれば産卵の為に接岸してきたアオリイカを狙えるようになると考えます。

  

【キーワード1】「春イカ=藻場」だけではない

例年ではアオリイカがディープエリアから産卵のためにシャローエリアに移動しペアリングを始めるのは5月後半ですが、今年はシーズンが確実にずれ込んでいます。私のホームでは6月からようやく本格的なアオリイカの産卵行動が見られるようになりましたが、釣行するうえでこの時期のキーポイントになるのは「藻場」です。狙い目はウネリなどの影響が受けにくい産卵に適した「湾内や磯のワンド内の藻場」で、そこにアオリイカが入って来るのを待ち構えるのが得策。ただ、こうしたポイントが一級ポイントであることは間違いありませんが、さらに釣果を伸ばそうと考えるのであれば産卵のために湾内に入ってくるアオリイカもターゲットとして考えたいところ。そこで私は湾内の藻場への回遊ルートとなる「湾の入り口や岬の先端」なども押さえるようにしています。藻がない場所(乏しい)でもシモリをストラクチャーの1つと考え変化のある所を狙うのも忘れてはいけません。少なかれ岩礁に産卵する個体もいます。

 

【キーワード2】ベイトの存在は「場所」だけでなく「時間」に注目

アオリイカは産卵に備えて体力を付けるべくベイトを捕食しますので、ベイトの存在はアオリイカを狙ううえでプラスに作用します。ベイトは地形の変化している場所、潮ヨレ、などにベイトが着きますし、海鵜やカモメが頻繁に海に潜る行動をしている場所も注目しておきたいところです。ただ、私はベイトの存在を知るため、これらの「場所」だけでなく「時間」も意識します。マズメや潮流の変化するタイミングなどの状況の変化でベイトの動きも活発になりますので、見逃さないようにしましょう。なんの変化も無い場所ではベイトが大きなカギとなる時があります。

 

【キーワード3】「丁寧なフォール」なくして、大型の釣果なし

3つ目は、私がこの時期とても大切だと考えていることを書いておきます。このシーズン、エギのアクションは中層をメインにメリハリのあるダートと丁寧なフォールで狙うのが鉄則だと考えていますが、一番大事なのは「丁寧なフォール」です。アオリイカは大型になるにつれて警戒心も増してきます。そのため産卵前後の時期は、フォール中にロッドを不用意に動かしてエギがブレてしまうと、せっかく追尾してきたイカが警戒してエギを見切ってしまうことが多くあります。春シーズンはこうしたミスが命取りにもなりますので、フォール時は普段以上に注意を払うとよいでしょう。これからのシーズンはわずかなラインの変化も見逃したくないですね。アタリが繊細に出る場合が多くなるように思います。

 

【キーワード4】「エギ選び」と「アクション」。釣果0か1かの境目

この時期、昨年はよい釣果が出たエギだからと多用していませんか? 私はそこの考え方を違う方面から考えエギを交換していきます。実績のカラーがNGと言うことではなく私も、実績のカラーは投げます。ただ、私が考えていることは、固執しないほうが良い結果が得られることがあると言うことです。例えば、藻場に刺していこうとする烏賊、捕食で回遊してくる烏賊、藻場でフラフラする烏賊とエギのアクション・タイプやカラーを考慮し迎え撃っています。藻場に刺す烏賊に対してはフォール速度やアピールカラーを回遊捕食の烏賊にはアピール・目立つアクションを重視し、藻場でフラフラしている烏賊にはスローなフォール、カラーはナチュラル、派手に動かないエギを選びます。このように切り替えが大事になると考えます。柔軟に考えて行く事をお勧めします。

エギのアクションについては、場所によってですが、表層〜中層を意識して速いダート・遅いダートを混ぜてサイトで追尾のイカを狙うのも効果的で、ときには藻場のアウトサイドにエギをテンションフォールで落としこんだりするのも効果的です。また6月後半になると海藻も徐々に枯れてきますが、この頃の時期はアマモなどのある若干浅いポイントがメインポイントに、そこで私はステイで抱いてくるイカに対してなるべくフォール時間を稼げるエギを使うとともに、アングラー側もなるべくエギを「見せる」ようにエギを誘導することを意識して釣りをしていきます。ロングロッドなど使用するのも有効です。

以上になりますが、各地から大型アオリイカの釣果が聞こえる春シーズン、ぜひ皆さんも安全第一で楽しい釣行をして自己新記録を目指してください。

 

野中功二
おそらく伊豆エリアで年間を通して一番エギングをしている人。豊富な経験とスキル、情報網を持ち、有名プロアングラーからも絶大な信頼を寄せられる。伊豆烏賊人(いずいかんちゅ)所属。

 

使用タックル
[ロッド] ゼスタ|クラウドサーフ90
[ロッド] ゼスタ|ウィードコースト80
[リール] シマノ|バンキッシュC3000SDH
[ライン] デュエル|アーマードF+ Pro 0.6〜0.8号
[リーダー] デュエル|TB CARBON 2.5〜3.0号
[エギ] デュエル|EZ-Qダートマスター 3.5号
[エギ] デュエル|EZ-Q キャスト 3.5号 
[エギ] デュエル|EZ-Q キャストラトル 3.5号 
[エギ] ヨーヅリ|パタパタQスロー 3.5号