「春エギング」最強メソッド《4月編》

2015/03/31
総合 テクニック
ローカルエキスパートが釣り場、釣行のタイミングを解説。4月の釣果予想も。

文=野中功二

ローカルエキスパートによる4月のエギング解説

こんにちは。すっかり春らしくなってきましたが、皆さん、アオリイカの釣果はいかがですか? 今回は「4月のエギング」をテーマに、この時期のイカの行動パターン、攻略法などをお伝えできればと思っていますので、ぜひご一読いただければと思います。

 

今シーズンの状況について

では早速本題に入るとして、まずはこの時期の海況についてお話していこうと思います。昨年は2月に水温が上がり、3月に11度台に落ち込み、3月後半から徐々に水温も15度台で安定し始め4月に突入という経緯をたどった年でした。今年は2月前半から13~14度と安定し期待が持てたのですが、3月に入ってやはり西系の風が吹き見事に水温が低下、C型海流も加わり16~17度あった水温が数日で11度になり、昨年同様3月中旬時点では水温が低い状況が続いています。ただ、私のホームの伊豆半島では黒潮の蛇行により毎年1~3月は水温がガクンと落ち込むので、まあ想定内の経過ということができると思います。

 

2015年の春イカの釣果を占う

ちなみに昨年は秋イカがパッとしない釣況だったので、春イカの釣果を懸念されている方もいると思われますが、竿抜けポイントではそれなりの個体の産卵が確認できており、春も例年通りの釣果が出るのではないかと予想しています。また、冬イカの調子がよくない年は春イカは好調になるという人も多くいます。この冬は爆発的に釣れたという印象もないので、この春はそういうデータからも釣果が期待できるかもしれません。ただ、ひとつ不安材料を挙げるとすると、この原稿を執筆している3月中旬時点ではまだ海藻の育ちが悪く、海の中はまだ冬のまま状態なのが気になるところではあります。とはいえ現在は沖目の潮通しの良いポイントでイカが釣れていますので、これからは徐々にシャローの「藻」絡みのポイントに移行しながら釣れて行くものと思われます。

 

高い水温より「安定」を重視

この時期、私は釣果を上げるうえで特に意識していることが3つあります。それは「水温」「ベイト」「情報」。まず水温についてですが、これは水温の「安定」が特に大切で、水温13度台では釣れないと言われることもありますが、水温が安定しさえすれば13度でも十分釣れます。同じ水温で3日間ほど安定してくれれば十分好機になるといえるでしょう。ちなみに私のホームの伊豆では西風系が吹くと水温が下がり北東の風が吹くと水温が上がります。そういった意味では風を意識することも大切かもしれません。

 

「ベイト」の動きには細心の注意を

続いてベイト(小魚)について。私は早生まれの個体はやはり産卵体制にも早く入ると考えています。こうして最初に産卵を意識してシャローに入ってくるイカは産卵前の捕食を始める訳ですが、彼らの行動はベイトに左右され、ベイトのいるポイント、もしくはベイトが回遊するポイントが狙い目となります。やはり海の中を見るためにも偏光サングラスは必須で、いままで見えなかったベイトが見えだした=潮が動いていると考えて良いと思います。こうしたときはチャンスタイムですね。

 

「情報」はタイムラグを意識して

最後に「情報」についてですが、インターネットでは「海況速報」など水温の分布をビジュアル化したサイトがあり、それらのサイトはとても有用な情報を与えてくれますが、注意したいこともあります。なぜかというと、そういったサイトで15度の表示であっても、実際に沿岸部の水温が15度あるかというとそうとは限らないからです。エギが届くポイントは届いて100m、平均すると60~80mといったところ。そうしたポイントがネット表記の水温になるには3~4日かかります。地形によっては、それ以上の日数が必要の場所も出てくると思います。このあたりの「タイムラグ」を意識した情報収集を意識してみると釣果アップにつながるかもしれません。

 

4月のポイント選びの参考に

狙うポイントは時期によって多少異なります。3月はディープ絡みの潮通しのよい場所やベイトが回遊してイカが足を止めそうな所を選びますが、4月前半は潮通しの良い岬の先端や港湾の入り口付近を狙います(水温を重視して)。そして4月後半になり水温が15℃以上で安定傾向ならば、シャローを絡めたポイントやかけ上がりからシャローに続くようなシチュエーションを探し産卵に入ってきそうな個体を入り口で待ち伏せます(藻場が隣接していることを重視)。シャローに入る個体が溜まる場所、通り道(地形)もしっかりチェックしたいところです。

 

4月に効くエギのアクション

最後にエギのアクションについて簡単にご説明します。ここも水温が大きく変わるシーズンですので、私は前半と後半で釣り方を変えています。またデイゲームとナイトゲームでも攻め方を変えていますので参考にしてみてください。

【日中 4月前半】
表層は意識しないで中層の速いダート・遅いダートを使い分けます。干潮と共に徐々に中層からレンジを下げながら誘い(基本的ダート・ショートジャーク横)、最終的に底を取りスラックジャーク・ショートジャークを使います(縦動き)。

【日中 4月後半】
表層は意識しないで中層のダート(早い・遅い)を中心に誘い、干潮と共に徐々に中層からレンジを下げていきます(ショートジャーク)。最後は長めの中層ステイで抱かせる間を多く作ります。

【夜間】
4月前半・後半共通で、小さいダートで一定の層を長めのフォールで誘うのが効果的なことが多くあります。また、この時期はただ巻きが有効なこともあるので試して見る価値ありですね。

以上になりますが、釣れた情報でポイントに行っても遅いということも多くあります。プレッシャーのない場所、最近人が行かなくなった昔メジャーだった場所など、足で釣るのも作戦のうちです。ぜひ皆さんも、春イカ釣りを満喫してください!

 

野中功二
おそらく伊豆エリアで年間を通して一番エギングをしている人。豊富な経験とスキル、情報網を持ち、有名プロアングラーからも絶大な信頼を寄せられる。伊豆烏賊人(いずいかんちゅ)所属。

 

使用タックル
[ロッド] がまかつ|ラグゼコーストラインEG-R S90MH-RF
[リール] シマノ|バンキッシュ3000SDH
[ライン] DUEL|アーマードF+ 0.8号
[リーダー] DUEL|エギングリーダー 2.5号
[エギ] デュエル|EZ-Qマグキャスト
[エギ] ヨーヅリ|アオリーQエースラトル    
[エギ] デュエル|EZ-Qキャストラトル