ジャンプライズ「かっ飛び棒」自腹インプレ

2016/04/25
総合 新製品
70cmオーバーの座布団ヒラメも登場。話題の「かっと飛び棒」を早速インプレ!

完全ユーザー目線の辛口インプレ。座布団ヒラメも登場

こんにちは。今回も新製品を自腹購入しイチ素人アングラーである私によるユーザー視点でのインプレッションをさせて頂きたく筆を取りました。完全に自腹での購入であり、利害関係は1ミリもないため本当に感じたことを述べさせていただきます(笑)。

 

魚を釣るルアーを作るという企業姿勢

今回のお題ルアーは話題の新製品ジャンプライズの「かっ飛び棒130BR」です。このルアーに対してまず感じたことは、飛距離とかアクションとかではなく、このメーカーは本気で「魚が釣れるルアー」の開発販売を行っているのだということ。どういうことかというと、対遠距離戦では先に販売されている「ぶっ飛び君」シリーズで市場は満足しているだろうし(実際に品切れ状態が続いている)、そこへ新たに同カテゴリー(厳密にはコンセプトは異なるが)を投入することでいわゆるカニバリゼーション(自社製品によるシェアの奪い合い)のリスクや新生産ラインの手間やコストがあるでしょう。それでもこの「かっ飛び棒」をリリースするということは(もちろん商業的な成功も確信してのことだと思いますが)、釣れるルアーを作りたいという情熱があるからではないでしょうか。

 

まずは買うことがひと苦労でした・・・

過去にジャンプライズの新製品は発売後即完売というパターンもあったので、3月末の販売に合わせてショップをハシゴしてゲットしていく作戦でしたが、まさかの海外出張と発売日が重なってしまい購入は絶望的に・・・。しかし釣り具のPointネットショップにて事前に予約購入ができひと安心。便利な時代になりました。ちなみに定価は2,268円。付属フックなしの、しかも3フック。フック1本を100円と計算しても、使用するには1個あたり2,500円以上必要です・・・(私はがまかつ|SPMH#3を使用)。

 

現場投入。果たしてのその飛距離は??

使用したシチュエーションは、磯場でのヒラスズキ、シーバス、青物狙いです。もともと外洋での使用を強く意識したルアーなので、一番適したフィールドではないでしょうか。ちなみに、無風の凪状態。横風10-20mの時化た状態。色々な状況で使ってきました。まずは何も考えずに、スナップへ棒を接続しバックスウィングからのゆっくりとしたキャスト。そこそこの飛距離でしたがぶっとび君95Sのそれには及びませんでした。結論から言うと投げ方が完全に間違っておりました。着地点をコントロールしようとバックスウィングを入れてしまうとロッドにしっかりと重さが乗らず十分な飛距離が出ません。

 

キャスティング方法が非常に重要

何十投もするうちにベストなキャスティング方法が見つかりました。私の普段使用するロッドはGクラフト|MOSS北西スペシャルというヒラスズキロッドで、割とベリーまで曲がる部類のロッドです。そこにPE1.5号を150m巻いたシマノSW系4000XGをセットしております。まずはタラシを普段より20cmほど気持ち若干短くします(あまり短くするとロッドの破損を招く可能性があるので注意)。こうすることでよりルアーのウェイトがしっかり乗ります。そしてルアーを後方へゆっくり持っていき、下半身も含め体全体でルアーを前に押し出す感じで思いっきり振りぬきます。方法に関しては皆様のタックルシステムによって異なると思いますので、探してみてください。私の場合は上記のような体育会系のキャストが決まると弾丸のようにまさにカッ飛んでいきます。100m以上飛んでいるかといわれると正直微妙ですが、飛距離についてはぶっ飛び君95Sであと20mほど届かなかったシモリへちょうど届くイメージでしょうか。

 

最大のメリットは「極浅のレンジ」

かっとび棒のアクションはメーカーが謳っている通り、レギュラーリトリーブで大きなスウィングアクション、スローリトリーブでは細かなローリングアクション、フォールはバックしながら震えるように沈みます。さて、このかっ飛び棒ですが、自重は実に38gとメタルジグ並み。根掛かり多発を想像される方もいるかと思いますが、実はその真逆。極めて根掛かりの少ないルアーだといえます。かなりスローに引いても根掛かりしづらく、ぶっ飛び君95Sよりも断然にスローに誘えます。それでいて速巻きしても水面から飛び出さないのも、このルアーの優れた点だと感じました。

 

ぶっ飛び君95Sとの比較

さて、ここまでも飛距離について、またレンジについて「ぶっ飛び君95S」と比較をしてきましたが、かっ飛び棒とぶっ飛び君95Sの差異は以下の点にあるように感じました。それは「風」と「流れ」への強さです。ぶっ飛び君95S自体も決して風や流れに弱いルアーではありませんが、かっ飛び棒は自重が38gあるため、強風下でもさらにルアーが流されづらく、狙ったポイントを非常に通しやすい印象でした(「粘る」ルアーです)。水面から飛び出しづらいので、サーっと水面滑走なんてことにもなりません。強風下ではぶっ飛び君95Sよりも確実に飛距離が出ますし、風速10m以上の状況では明らかにかっ飛び棒に分があると感じました。

 

実釣でも良い結果が。ベイトサイズとリトリーブ速度が釣果のカギ

実釣では爆風の中でのヒラスズキ、大遠投してのシーバスやヒラメなどの釣果がありました。3本フックが絡みつく様にフッキングすることが多く、バラシは今のところゼロです。使用に際して特に意識が必要と思われるのはベイトサイズとリトリーブスピード。

5-7cmのカタクチイワシに着いた魚は見事なまでに反応が薄かったです(このときはぶっ飛び君で連発)。10cm以上のイワシ、サヨリ、トビウオの子供などが追われている状況ではかっとび棒が非常に反応が良かったです。また、リトリーブスピードについては、浮き上がりが非常に速いので意識的にかなりゆっくり巻いた方が釣果が出やすかったです。ぶっ飛び君等のジグミノーを巻くスピードというよりは、レビンのような軽めのシンペンを流してドリフトしていくようなイメージのスピードがいいように感じました。

 

かっ飛び棒の欠点について

一見死角の見つからないルアーですが、こんなエピソードがありました。干潮からの上げっぱなという状況にて、どうしても潮が残る沖のシモリ周りに目が行き、かっ飛ばすこと数投目。隣にいた仲間が、目の前の水深1mもなさそうなドシャローからシャローランナーミノーで70cmオーバーのヒラスズキを引きずり出したのでした。まさに灯台元暗し・・・。その飛距離とキャスティングの気持ちよさゆえ故、目の前の状況が目に入らずに取りこぼしていました(笑)。ルアー側には何の非もないのですが、人間側の心理的な欠点を引き起こしてしまうほどその飛距離と期待感のあるルアーなのでしょうか。この飛距離を手にしようとも、やはり基本的である目の前にいる魚をルアーで釣る、というスタンスは重要なようで、あくまでオプションの一つとしてうまく活用することが重要かと。あとは想像以上に飛んでしまうので、沖の根の手前に落とすはずがその根まで届いてしまい根掛かり→ロストなんてこともあるので注意が必要です。

 

総評

サーフ、磯、外洋の堤防などで釣りを楽しむ方にとって、あの沖のシャローを狙いたい、あの沖のシモリ周りを探ってみたい、いつもは届かないあのナブラでルアーを目立たせたい等々の願望は私を含め少なからずあったかと思いますが、かっ飛び棒はその願望に近づくことができる数少ない選択肢であると感じました。価格的には、フックを入れると2,500円クラスのルアーですが、根掛かりの多いルアーではないと思いますので是非一本BOXに忍ばせておくと助かる状況があるのではないかと思います。

 

吉村
ヒラスズキ釣りを愛する外資系サラリーマンアングラー。週末限定の釣行スタイルにかかわらずプロアングラー顔負けの釣果を叩き出し、Instagramなどで話題に。メーカーの枠にとらわれない自由なフィッシングライフを送る。出没場所は磯、サーフ、港湾、六本木。ちょっと伊藤英明似。釣果情報などはInstagram(こちら)にて公開中。

 

JUMPRIZE|KATTOBI-BOU
長さ|130mm
重量|38g
適合フック|#3または#4
価格|2,268円
HP|こちらから