シマノから新機軸「フローティング」ペンシル

2015/11/30
総合 新製品
シンキングペンシルの不可能を可能に。表層を極限までスローに引ける新ルアー。好評のXAR-Cシステムも搭載。

いわば「フローティングペンシル」

サイレントアサシン、エスクリムなど、飛距離自慢のルアーが揃うシマノのエクスセンスシリーズに新機軸のシーバス用ルアーが追加される。「EXSENCE COO(エクスセンス クー)」と名付けられた新ルアーは70mm(7g)、100mm(10g)のフローティングタイプ。「フローティング?」と思われた読者の方もいると思うが、そこにこのルアーの新しさがあるといってもいい。

 

表層系シンペンとは一線を画す新ルアー

今回のクーのトレースレンジはアンダー10cmの領域を攻めるために開発された、いわば「フローティングペンシル」。これまでのシンキングペンシルは表層を狙おうとすると、どうしても“沈む”という特性からある程度の速さでリトリーブすることが求められた。逆に言えば、速くリトリーブをしないとシャローでは引けない、あるいは根掛かりをしてしまうのが通常だった。もちろん“浮き上がり速さ”をウリにしたシンキングペンシルもあるにはあったが、とはいえデッドスローで表層を引けるのはバチ抜け用モデルなど小型で軽量な一部のルアーに限られていた。

 

「下から上へ」ではなく「上から下へ」

表層にレンジを合わせた多くのシンキングペンシルが「下から上へ」浮き上がらせることでレンジを合わせていたとすれば、クーはその反対の価値観を持ったルアーだといえる。「上から下へ」沈ませることで、“安心して”表層をゆっくり引くことができる。ヘッド部は水噛みの良いフラットな形状になっていて、これがルアーを表層〜表層直下のレンジに誘導してくれる。

 

飛距離面をサポートする「XAR-Cシステム」

今回の2サイズについては、100mmのほうが10g、70mmのほうは7gしかない。これについては飛距離が重視されるご時世、「飛距離は大丈夫なのか?」という声があるのは当然のことだろう。その点については、エスクリムシリーズで好評だった「XAR-Cシステム」を搭載することで、メーカー好評値40m(70mmモデル)、53m(100mmモデル)の飛距離を実現している。XAR-Cシステムについての詳細はこちらをご覧いただきたいと思うが、簡単に言えば発泡成形の高浮力ボディを採用することでより重いウェイト(重心移動式)を搭載することが可能になり、これにより高いキャスタビリティを実現するというものだ。実物を投げていないので一概には言えないが、エスクリムシリーズを投げた印象だとXAR-Cシステムは軽量なルアーでも相当な飛距離を出しており(やや風に弱い印象で、この点ではサイレントアサシンのほうが一枚も二枚も上手だが)、“飛距離のシマノ”らしく十分な飛距離を出してくれることだろう。

 

干潟や港湾部での使用がメインとなりそう。バチ抜けシーズンに期待

用途としては、干潟や港湾部などがメインとなりそうだ。フローティングの特性上、流れが強い河川や磯場などではちょっと厳しそうな印象だが、バチ抜けパターンなどでは特に活躍してくれそうな印象だ。いずれにせよ表層直下をどれだけスローに引いても引っかからないという安心感はアングラーにとっては非常に大きなアドバンテージといえるだろう。発売は110mmモデルが2016年1月、70mmモデルが同3月を予定。シマノの攻めの姿勢を感じる意欲作に大いに期待したいところだ。

文=F!編集部

 

SHIMANO|EXSENCE COO 70F/100F
全長|70mm(70F)、100mm(100F)
重量|7g(70F)、10g(100F)
カラー|12色
価格|1,998円(70F)、2,160円(100F)
HP|http://fishing.shimano.co.jp/product/lure/4264